坂本真綾の仕事観・将来観

坂本真綾 from everywhere Vol.006より

  • 坂本真綾が「将来の夢」について悩むリスナーに答えた場面より。
    自分自身少し励まされたのと、真綾さんの過去と今の本音が印象的だったのでつい書き起こしてみました。

「私はですね、たまたまと言うと変ですけど、自分でやりたいなと思ったのがきっかけとはいえ8歳で児童劇団に入ったのがきっかけで、演劇の世界に触れて、で、高校生の時にCDデビューしているので、まあずっとこういう仕事をして今の自分に至ってるんですが。なんというのかなぁ、ずっと同じ夢を持ち続けてきた意識は無いんですよね。なんか、目の前にあるものに夢中になっているうちに今日まで生きてしまっただけなんですが。

やっぱり子供だったので色んな夢がありましたし、自分にはこの仕事はずっと向いていないと思っていて、なんかそんなに人に見られるのも好きじゃないし、なんか色んな知らない人に色んなこと言われて疲れるみたいなこと言ってた時期もあったけど(笑)色んな仕事も夢見てみたりしたけれども、最終的にはなんか大変だけどこの仕事もうちょっとやってみたいなあという気持ちに落ち着いてしまって、今日までこれちゃったんですけれども。

自分ではねぇ、まだまだこれから先もどんな夢が出てくるかわかんないし、こう年齢によってどんどん違う夢が出てきたらそれに飛び込む可能性がないとも限らないといつも思ってるんですよね。で、なんだろう、全てが人生死ぬまでプロセスじゃないですか。だから、夢が叶うってことはまずあり得ないと思うんだよね。

だから、もし何かの今の職業に付いているけど、もしかしてこれはプロセスかもしれない、将来何かスゴイことを成し遂げるために修行してるかもしれないって、ずっと思っていて。うーん、なんか上手く言えないんだけど、どんな仕事についても間違いってことはずっと無いと思うんだよね。自分は本当は歌手になりたいと思っていたけど、なんか歌手としては縁がなかったけど、あのー、人の音楽がスキで、例えばサポートするマネージャーになりましたとか、たとえば作詞家になりましたとか、そういう歌番組を作る制作のテレビ局の人になりましたとか、全然関係ないように見えても、それをサポートする、音楽をサポートするスタッフになることで夢を叶える人もいるし。

なんだろう、何がどこにつながっているかわからないんですよ。だから、ひとつの夢を追い続けるってよりは、今その時の自分が最も興味のあること、最もその自分でできると想ってることに全精力を傾けることでしかないと思う。

私は19,20才ん時この仕事してたけど、自分が将来何になりたいかなんて全くわかんなかったですよね。でもわかってるふりをしてたよね。なんか、大人にそう求められるから。でも、ふりしとけばいいんじゃない?と思います。

私ももしかして、今、ふりかもしれないし(笑) 

31になってもわかんないことはわかんないんですよ、ずっと。でもそれでいいんだと思います。みなさんもどう思いますか。でも、若いうちは悩むのも楽しいんでどんどん悩んでいただけたらと思います。」